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当店は、
Let's enjoy our lifestyle on OHSHIMA!
をモットーとし、大島での磯釣りを楽しむお客様のお手伝いを通して、お客様に快適なFishing Lifeを堪能していただくことを願い、日々営業をしている釣具店です。
お客様の快適なFishing Lifeのため、当店が少しでもお役に立てたなら幸いに存じます。
店主 拝


変わりつつある大島の海
丸市おやじの「春夏秋冬」

2024.5.1 春 夏 秋 冬

<何もできないまま半年が過ぎてしまいました>

 前回、ブログを更新してから半年が過ぎてしまいました。本当に申し訳ありません。ただ、弁解をさせていただくならば、体調不良が続いているからにほかなりません。

 実は昨年の9月中旬頃、コロナに感染してしまいました。発熱自体は3,4日で治まったのですが、いわゆる後遺症というものがその後始まってしまったのです。そして、その後遺症が自分でも信じられないのですがいまだに続いているのです。

 最初は、後遺症の症状としてよく話に上る“ブレインフォグ”というものがあらわれました。私の場合、霧というよりは厚い雲という感じでした。頭の中を厚い雲が覆ってしまう感じで、どうなってしまうのかわからない不安に襲われました。

 しかし、その症状は私の不安をよそに3,4日で治まりました。ところが、これでホッと一息をつく間もなく次の症状があらわれました。めまいです。目が回るというよりは、頭が揺れるというか、二日酔いの状態が一日中続くという感じで、何かをする気力も湧かない症状に陥りました。今、こうして文章を書き進めることも、実は自分としては相当な力業なのです。

 私のコロナ後遺症の質が悪いところは、傍目からは私が普通に見えてしまうということです。起き上がれないほどの重症でもなければ、仕事がまったくできないほどでもないというところが質が悪いわけです。いつものようにサボっているだけだと思われてしまうことが、情けない限りです。これも、日頃の行いの報いだといってしまえばそれまでなんですが、、、。

 病院で診察してもらっても根本的な解決方法はなく、ネットで効果があったとされる薬を調べては処方してもらい飲み続けていますが、改善の兆しは全くありませんでした。それでも、年が改まれば良くなるだろうと淡い期待を抱いていましたが、その期待を打ち砕くような能登半島沖地震の災害によって年が明けました。自らの被災体験が重なってしまい、後遺症のトンネルの出口も見えずに落ち込みました。

 そんな私に追い打ちをかけるように新たな症状が始まりました。耳鳴りです。初めて体験する耳鳴りですが、これは相当辛いです。めまいはおとなしくしていれば感じることなく済みますが、耳鳴りは自分ではどうすることもできません。特に夜、寝床に入ってからが大変です。眠りに落ちることがなかなかできません。毎晩これが続くのは本当にストレスです。気が病んでしまいそうです。

 一時はやけくそになって深酒をして誤魔化していました。頭が揺れるのは文字通り二日酔いだから。耳鳴りが気にならないぐらいに酔いつぶれて寝てしまうぐらいに、深酒をして現実逃避していました。しかし、なにも良くなりはしません。

 したがって今は酒を飲むのはやめました。寝付くのは大変ですが、現実と向き合うようにしています。あと、どのくらい時間がたてば良くなるのか?まったく展望はありませんが、明けない夜はないことを信じて日々を過ごしていくつもりです。

 コロナ後遺症が完治し、釣りに行けるようになるのがいつになるのかは全く分かりませんが、こうした現状をご理解していただき気長にお待ちしていただければ幸いです。よろしくお願いします。

<釣 果 情 報>

 デュエルさんから発売された“魚に見えないピンクフロロ”のハリスを使って釣りをしたいと思っている私ですが、現状ではそれがいつの日になるのかわからないまま悶々とした日々を過ごしています。一日でも早くとは願っていますが、、、。

 というわけで、これから記すのはお客さんの話を土台にして私自身の考察を加えたものになることをお断りしておきます。ここ半年だけを振り返っても、大島の海が変わってきていることは確かなことです。驚いたのは、コバンアジなる魚をお客さんが釣ってきたことです。お客さんもわからずに持ち込まれたのですが、私も初めて見る魚でした。


①コバンアジ

 図鑑と持ち込まれた魚を見比べて何とかたどり着いたのが、コバンアジという解答でした。以前、お話ししたタカサゴといい、今回のコバンアジといい、これまで釣れたことがなかった魚が釣れていることを見ても大島の海が変わってきていることの証左ではないでしょうか。

 もちろん、逆のこともあります。これまで釣れていた魚が釣れなくなってきたということです。典型的なのはヤリイカです。ここ数年で釣れなくなってしまいました。集団で北上してしまったようです。これも、異常気象の影響でしょうか。

 以前にも書きましたが、メジナの生態にも大きな影響が出ています。いわゆるノッコミと呼ばれた産卵行動がバラバラになって久しいのです。以前は年明けの1月中頃から遅くとも2月頭ぐらいに一斉に始まり、一週間から10日ほどで終了していたものが、近頃は4月、5月になっても卵を持ったままの個体が釣れているぐらいです。

 そもそも、産卵行動がいつ始まったのかも見えにくくなってしまい、いつまで続くのか、またいつ終わるのかもわからなくなってきています。メジナの世界においても、少子高齢化が始まっているのではないかと心配になってきます。

 今年のゴールデンウィークが始まる前は、パッとした釣果が聞こえてこなかったのですが、ゴールデンウィークが始まったとたん型の良いメジナの釣果や腹パンパンのイサキの釣果が聞こえてくるようになりました。サバゴが各桟橋で釣れ盛っている話も聞こえてきます。

 ゴールデンウイーク直前には、沖だけでなく本ガツオが桟橋で釣れた話や、2.5kgのアオリイカが釣れた話も聞こえてきましたが、いずれも単発に終わってしまっていました。

 それが、ゴールデンウィークが始まってからは、魚種は違いますが数釣れる話となっています。魚たちのおもてなしでしょうか。イサキも、夜ではなく昼間釣れるようですので、ご家族で安全に楽しめるのではないでしょうか。大島での釣りを堪能していただければと思います。


②躑躅


③桜


④白い花の躑躅


⑤藤の花

丸市おやじの「春夏秋冬」