メジナのフカセ釣り
メジナ(眼仁奈)、学名 Girella punctata は、スズキ目・イスズミ科(メジナ科とも)に分類される魚の一種。東アジアの温暖な浅海に分布する海水魚である。
釣り人の間では食用や磯釣りの対象魚として人気が高い(Wikipedia)。旬は晩秋から初春にかけてで、弾力のある淡白な白身で暖かい時期は磯臭い。刺身や塩焼き、煮付けに向く。グレ、クロ、クチブト、クシロ、クロイオとも呼ばれる。
大島人気のターゲット「メジナ」
大島では周年何かしらの釣り対象魚がいて、釣り人を楽しませてくれます。中でもメジナは、人気のターゲットです。特にクチブトが産卵期を迎える寒のフカセ釣りは、大型が狙えて数も出るので充分に堪能できます。
また、メジナ狙いでマダイなどの嬉しい外道?!が釣れるのもこの時期ならではです。お店に張り出されている、マダイを抱えて嬉しそうなお客様の顔が一番多いのがこの時期です。
もちろん、不調に終わる日もありますが、そんな時でも別の楽しみ方ができたりするので、釣りは楽しいのかもしれません。
私は何度かこんな経験をしています。
ノッコミのクチブトを狙っていたのですが、さっぱり中り(アタリ)がでない。夕マズメのチャンスタイムに賭けるしかないと思うのですが、まだ時間があります。場所を移動するのも面倒です。ふと足下を見てみると、ハバノリが生えている。よし、これをエサにしてブダイでも狙ってみよう。
素人の発想の恐ろしいところですが、何とこれが大当たり。メジナ釣りの仕掛けのままで、キロオーバーのブダイを二桁近く釣ってしまったのです。
フカセ釣りで4㌔オーバーのササヨ
また、ある時は同様にブダイを暇つぶしで釣っていた時に、何匹目かの中り(アタリ)からハリスが簡単に切られていくことがありました。ブダイだとばかり思い込んでいたので、舐められたような気になり、絶対に釣ってやると熱くなっていき、その日持っていた一番太いハリス5号で勝負をしたのです。
中り(アタリ)がでて、ウキが水中に消しこんだ瞬間あわせると、今度はうまくノッタのですが、引きの強さがブダイとは比べ物にならないくらいに強いわけです。
普通なら、ブダイとは違う魚が喰ったと思いつきそうなものですが、ブダイだとばかり思い込んでいる私は、他の魚が喰ってきたとは夢にも思わないわけです。したがって、姿を見るまで私はブダイの超大物?!と思い込んでやり取りをしたわけです。
結局、上がってきたのは4キロを超えるササヨでした。これも、素人ならではの経験といえるでしょう。
自由に発想した仕掛けで「喰わせる」面白さ
フカセ釣りでは、狙った本命が釣れるとは限りません。エサとりの猛攻はいうに及ばず、リールに巻いてある道糸を一瞬のうちに引き出していくモンスターが掛かることもあります。
実際、私もそうした体験が一度や二度ではありません。もちろん顔すら見ることができませんでしたが、こうしたときには本当に全身に震えがきます。
これは、上記のような体験からのあくまでも私見ですが、フカセ釣りの面白いところは、決まった仕掛けはなく、自由に発想した自分だけの仕掛けで、メジナだけでなく様々な魚を釣ることができるところにあるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。しかも、フカセ釣りは、“自分で喰わせた”という気にもなれますしね。
いずれにしても、どんな魚でも魚が釣れれば楽しいことに変わりはありませんよね。見栄を張って、釣れなくても楽しいなんていってみても、やっぱり釣りは魚が釣れてこそ楽しいものですよね。
お客様にも、思い思いの仕掛けや釣りかたで自由に釣りを楽しんで、思い入れのある一尾を手にしていただきたいと思います。