釣り場紹介⑭ ヨコブチ
大島を代表する大場所
メジナ釣りのホームグランド。アカイカの夜釣りも。
ヨコブチは差木地(さしきじ)港と、波浮(はぶ)港との中間あたりに位置する、大島を代表する釣場である。
大場所でもあり、かなりの人数でも釣行ができる。
ここは、ヒラマサやシマアジの良型が釣れることで知られ、実績も高く、多くの釣り人で賑わっていた。
近年、大型は影を潜めているが、それでもまだまだその底力を侮ることはできないだろう。
実際、メジナの良型は数多く釣れているため、メジナを狙う釣り人の中には、ここをホームグランドとして足繁く通っている人も多い。
また、“島の夏の風物詩”として知られる、タカベも良く釣れ、さらにはアカイカの夜釣りも盛んだ。
ヨコブチは“コダハム”と“本ヨコ”の二つに大きくは分かれる釣場となっている。
どちらも水深があり、先にあげた魚種以外にも多くの魚が釣れる場所であり、時期によってはムロアジなどを使った泳がせ釣りによって、大型の青物を手にすることも可能だ。
また、ルアーでの青物の数釣りも充分楽しめる。
コダハムの先端からは、本流釣りも楽しめるために、コダハムの先端に拘る釣り人もいる。
しかし、本流に面した場所だけに波やウネリの影響を直接受けるので、充分に注意が必要だ。
また、先端に出るまでには、幾重にも連なる“衝立状”の岩と、干満によっては水没する溝を越える必要があるので、事前の潮時のチェックと安全対策は怠らないで欲しい。
本ヨコへは、コダハムよりは入りやすいが、足場が低い分だけ、波が這い上がってくることがあるので、油断は禁物だ。
いずれにしても、ここは帰りの100段を超える階段が、“うれしい悲鳴”に変わるほどの釣果が期待できること請け合いなだけに、“体力と腕”に自信のある方はぜひチャレンジして欲しい釣り場だ。
ヨコブチに至る道と釣り場風景