釣り場紹介⑨ 赤岩
釣り人の憧れ、大島を代表する磯
61kgのクロマグロあがる
大島に釣りに来る釣り人ならば誰もが一度は竿を出してみたいと憧れる、大島を代表する超が付くほどの一級磯です。
大島一周道路を波浮方向に南下していき、間伏(まぶし)のバス停の更に先にある“送信所”のバス停の脇のヘアピンカーブを右折して北上する道が入り口だ。
ヘアピンカーブを入ってすぐ西側の海を臨むと、磯が突き出るようにして見えるのが赤岩である。
その道をもう少し進むと左折する道があり、道なりに進むと5~6台は楽に駐車することができるスペースが開ける。
ここに車を止めて釣り座までは、慣れた人ならば10分とはかからずにたどり着く。
明るい内に帰りの道順をしっかりと確認しておかないと、一本間違えるだけで迷子になってしまうので注意が必要だ。
赤岩といえばここといわれるのが、赤岩の南側に位置する通称“コンクリ場”であり、その先にある磯の先端が本流釣りができる釣り座となっている。
赤岩の代名詞となっている、狼と呼ばれるシマアジの10kgを越えるモンスターが釣り上げられている場所がここ、コンクリ場である。
もちろん、クチブト・オナガのメジナの本命場所でもある。
また、本流釣りができる先端は、良型のオナガやヒラマサなどの青物を狙うことができる。
更に赤岩の名を有名にしたのが、61kgのクロマグロが釣り上げられた赤岩北西端に位置する釣り座である。
ここは大島在住の濱口氏によって近年開発された場所といっても良く、クロマグロをはじめとして10kg級のヒラマサやワラサも釣り上げられている。
地磯から釣り上げられた61kgのクロマグロは、“ギネス記録”物といっても過言ではないだろう。
誰にでもまねができることではなく、濱口氏の執念には頭が下がるばかりだ。
クチブト・オナガのメジナやマダイをはじめ、イシダイやブダイといった底物。また、ヒラマサやシマアジなどの青物と、どれもが自己の記録を塗り替える可能性を秘めている。
それが赤岩だといえるだろう。
ただし、大きく海に突き出しているだけあって、波や風の影響をダイレクトに受けやすい。静かなときでも波の上下動の幅が大きく、突然の“ヨタ波”が磯に這い上がってくることもあるので、くれぐれも安全には注意を払い無理な釣行はしないことが必要だ。
自己記録更新の夢を持って、楽しんでみてください。
赤岩に至る道と釣り場風景