2013.2.4 火曜日 キャパの写真とつぶやきの情報源
水温は3日には14度になったのですが、今、測ってきたら13・5度に下がっていました。北東の風ですが、うねりがありました。
堤防での釣り人の会話も
「水温が12度まで下がった日は、舟釣りもダメだった」
とか
「いかんせん、低いからメジナはダメだ」
などと聞こえてきます。
毎年のように「今年はメジナはダメだ」と店に来て言う方がいます。はたしてそうでしょうか?
地元の方は、必ずしも朝マズメ・夕まずめに竿を出している訳でもなく、昼の時間帯のしかも2~3時間という限られた時間で釣りをしていることが多いように思います。
東京からの釣り人は、早朝から、遅くまで粘ることが多く、おのずから釣果に違いが出て来るのだと思います。
結果、店に報告される内容にはかなりの違いが出て来るのだと思います。
しかも、ご自分が釣れないと「今年は、メジナはダメだ」と結論付けるにいたっては、何をか言わんやと思うのですが・・・・・・。
釣り人の業というものなんでしょうか?
お店の釣り情報も釣果の全てではなく、断片でしかありませんが、腕の良し悪しに関係なく、公平な情報をとっているつもりです。
うちの釣り情報を見て
「カキハラの磯にシマアジをやりに行ったけど釣れなかった」
「ルアーでヒラメ・ヒラスズキをやりに行ったけど、ぜんぜんヒットしなかった」
「朝はルアー釣りで混んでいると書いてあったけど、誰もいなかった」
とか、批判?と疑い?の声を掛けられてしまうのには、(ブログを始めるに当たって覚悟はしていましたが)じくじたる思いがします。
私自身の長年の疑問だったのですが、先日のNHKスペシャルで沢木耕太郎が「崩れ落ちる兵士」の写真について、推理していました。
どうしてオリーブの木一つ生えていない丘のような所で戦闘があったのかな?とずーっと疑問でした。誰がために鐘は鳴るの映画でも岩場・岩陰はあるのに、弾よけもない丘でどうして撃たれたのかなあ?と。
かなり前に恵比寿ガーデンプレイスでキャパの写真展を見たのですが、ノルマンジー上陸やベトナム戦争、坊主にされたナチ協力者の女性の写真などは有名で、何度も目にしていたもので強烈なんですが、「崩れ落ちる兵士」については知りたい欲求がありました。
スペインに行った時、バスから似たような丘を目にして
「なるほど、痩せた土でカラカラで、石ころしかないや」
とか
「不毛な丘だな」
とか
「身体を隠せる物が何もないや」
とキャパの写真を納得させる風景でした。
スペイン内戦の市街戦なら、地下や建物越しの銃激戦が想像できるけど、どうしても何もない丘での戦闘に納得していなかったんです。写真はすごい瞬間だなと思っていましたが、どうやって撮ったかよりも、どうして撃たれたのか?のほうに私の関心はありました。
スペインで見た痩せていて乾いた土地に生えていたのはオリーブの木で、身を隠せる木ではありませんでした。沢木耕太郎の推理は事実かもと思いました。しかし、キャパがユダヤ人であり、対ナチや戦争に対する批判としての沈黙を続けて死んだということの方が、意味があったという主張は正しいとも思いました。
なぜか、キャパの写真「崩れ落ちる兵士」の真相と、つぶやきの情報源にかまをかけるような棘をさす行為が交差したんです。(わかりますか?)