■POLICY
当店は、
Let's enjoy our lifestyle on OHSHIMA!
をモットーとし、大島での磯釣りを楽しむお客様のお手伝いを通して、お客様に快適なFishing Lifeを堪能していただくことを願い、日々営業をしている釣具店です。
お客様の快適なFishing Lifeのため、当店が少しでもお役に立てたなら幸いに存じます。
店主 拝

2013.12.15 復活「丸市」初日がスタート

仮設での、復活「丸市」の初日がスタートしました。

ボランティアさん達が、丁寧に泥を掃ってくれたりした被災商品を10円・20円・50円・100円で販売しました。朝の開店時から、お客さんが来てくれて大盛況の1日でした。

98%の商品が売り物にならなくなったと以前に書きましたが、お客さんも店に来られて実感したようです。とりわけ、私もあらためて確認したのですが、大金沢に近い所に陳列してあった、サルカンやラインがほぼ全滅状態でした。

年内に新たに仕入れしないと、お客さんは困るのかなと思いました。

さりとて、店のスペースが狭くなったので、商品の仕入れを工夫しなくてはならないと思っています。


でも、最低限の消耗品は入れないとなあと考えています。暮れも押しつまる中、決断します。

被災商品も、皆さんの応援で初日でかなりなくなりました。かなりの商品を10円にしました。

レジに持って来ていただくと、キッチンテーブルのレジ台が砂でザラーっとします。

お客さんと思わず顔を見合わせてニターっとしてしまいます(笑)ホント、人間って笑っちゃうんですよね~。

この2か月間、釣りを我慢してくれていた方も多かったみたいです。「やっと、釣りができる」と喜んでもらって感謝しています。心を寄り添ってくれていたんだなあと、心の中で涙を落としています。

10月16日の直後から、うちに土砂出しのボランティアに、最初に入ってくれた南部地区の障害者施設・恵の職員さんは、私の父親から釣りの事を教えてもらったと、当時の思い入れの深い竿をわざわざ持参して見せてくれました。これも何かの人をつなぐ縁なのではと思いました。

今回の災害はアンラッキーでしたが、人の温かさと新たなつながりができたことが、人生の豊かさを身にしみて思わされました。

15年以上も前の私の父親の記憶を竿に託して持って来てくれた心のヒダヒダを娘としてリスペクトします。ありがとうございました。

又、別の方は、磯車の予約電話をしてくれたのですが、8台が4台になってしまったので、あいにく空きがなくお断りしたのですが、「あの~、ブログ見てます。頑張って下さい」とエールを送ってくれました。

ホント、心の中の涙を抑えるのに、ちょっとばかり声もぐっと押し殺したようになってしまいます(笑)

先週、釣りに来てくれたOFJさんグループもありがとうございました。いただいたお菓子はボランティアの女の子達が「このお菓子、超~美味い!」って叫んでましたあ!(笑)

オープン初日の吉報です。
常連さんが、泉津港で78センチの真鯛を釣り上げました。

「せっかくだから、仮設店舗オープン記念に」

と景気よく、店の名前を書いた所で写真を撮ってくれました(笑)


今日は、大島沖で釣れたマグロもいただきました。脂がのっていてとても美味しかったです。いろいろと嬉しいオープンの1日でした(笑)

いずれ、近いうちに被災者の会は立ち上がるでしょう。

東京都の被災者生活支援金制度なんて、空手形です。1年以内に家を建てて領収書を持って来ないと、たかだか200万も出せないと。土砂災害危険区域に指定しておいて、そこに家を建ててもいいものなのかと、判断もできない状況下に被災者を置いておきながら、期限が1年だと。

国に順ずるからと都・町はどうしようないと言われたが、東北は5年に延びているではないか!こんなことを唯々諾々と「ごめんなさい」と説明されて納得できる私ではありません。

もはや、お金とか支援金が欲しくて言っているのではなく、官僚機構・行政のネグレクト、被災者に寄り添おうとしない人間への怒りと悔しさなんですよねー。人間への怒りです。

「私たちは、勉強してここにいるんです」みたいなことを役場でのたまわった女性管理職がおりましたが「あ~あ、私も勉強してここに来ましたけど!」と言ってシカトしました(笑)

来週から、被災者へのアンケートをとらせてもらうことになりました。町長面談の被災者意見の集約です。これからです!

釣具店を頑張って下さいというお客さんというよりも、全てを含めて頑張って下さいという島外の方達のエールをいただいています。

大島の規模でこんなテイタラクでは、東京で災害が起きたら目も当てられない状況になるのは必至とおっしゃっていた方がいました。本当にそう思います。

人に寄り添って行動すること。肝に銘じて頑張ります。

大きなエールを送って下さい(笑)