■POLICY
当店は、
Let's enjoy our lifestyle on OHSHIMA!
をモットーとし、大島での磯釣りを楽しむお客様のお手伝いを通して、お客様に快適なFishing Lifeを堪能していただくことを願い、日々営業をしている釣具店です。
お客様の快適なFishing Lifeのため、当店が少しでもお役に立てたなら幸いに存じます。
店主 拝

2012.12.4 火曜日 慎ましやかに生きる


水温15・5度です。だいぶ下がって来ましたが、メジナはいったん14度位にまで下がった方が良いと言われています。

週末の釣果は・・・・・赤岩では、早朝のみコッパメジナがたて続けに来ただけで、あとはうんともすんともだったようです。イスズミも多かったと。

堤防も、地元の年配の方は、ブダイ釣りにシフトしていっている様子。(店番をしていると買って行かれる針でわかります)
漁師さんは、まだ下田ばけを買って行かれるので、鯵でマグロ・青物を狙っているのだと思います。釣ったマグロをサメからいかに守るのかと命がけで頑張っているとか。脂がのったマグロを「国へ持って行く」のだそうです。(頑張れ!)

この秋の来島者数は、前年比を上回ったそうです。来春には、ジェット船も一隻購入で4隻就航となります。
江ノ島のシラス漁をしている漁業者との話し合いも一頃聞きましたが、江ノ島~大島航路を待ちわびている釣り人も多いです。新たな航路ができるといいですね。

昔話もなんですが、私が小さい頃は(半世紀前!)大型船のタラップからスーパー紅屋さんまで、乗船のための行列で並びました(笑)あの距離を並ぶなんて、随分と辛抱強かったものだと。戦後の生活再建が一息つき、人々の心が娯楽と旅に向いたのだと思います。

私の店の前も、三原山登山の観光客が立錐の余地なく、ズッ!ズッ!ズッ!と黒い塊のようになって動いていたのを覚えています。健脚ですよね。老いも若きも杖を持ってエネルギッシュに歩いて登ったんですから。私も、駆け下りて45分だ30分だと競った記憶があります。

戦後復興から日々のつつましい暮らしが「3丁目の夕日」じゃあありませんが、なつかしく思われます。
親は商売に忙しかったので、夏休みは母親の実家に預けられました。まだ、新島には桟橋がなく、沖の大型船からハシケに乗り換えて上陸しました。私なんか、甲板からハシケまで船員によって投げられ、下でキャッチされてましたあ(笑)少し大きくなってくると、タイタニック号みたいに甲板から斜めに下げられた階段を歩くのですが、そっちの方が怖かったです。ハシケから砂浜には幅30~40cmの板がかけられ、裸足になって渡りきるんです(笑)まるで、太平洋の孤島に上陸するようですね(笑)
・・・・・そういう歴史があって、今日の新島前浜の桟橋があるんですよね。


雨も止んできました。ついつい昔話が出てしまいました(笑)


波浮桟橋は、ときたまスマカツオがあがるそうです。太ったサバも来るそうです。岡田桟橋はあいかわらずヒラマサ狙いの釣り人です。

元町港も岡田港も堤防工事が続いていますが、大島も例外なく「3割自治」です。島からの税収より76・5%が依存財源です。港湾・道路工事公共事業も多いですが、観光事業も頑張りたいです。営利ではなく、慎ましやかに生きるだけなんですが・・・・今日も店番しまーす!