2012.11.29 木曜日 ヤリイカ
そろそろ12月~1月にかけて、ヤリイカが堤防の夜釣りでヒットするかも知れません。
ヤリイカの群れに、たまたま野増桟橋や波浮桟橋で巡りあってしまった方の話によると、「うあー!しめしめー。」と本能的に自分以外に釣り人がいないのを確認してしまうらしいです(笑)
それから、やおら軽トラックを横付けして、ポンポン荷台に釣り上げるのだそうです。そして例のごとく墨跡を消すのだそうです。
このヤリイカをまだかまだかと寒い中、夜毎、釣れても釣れなくても通う、少し枯れた感じの方のほうが、私的には好感がもてます(笑)
「今日は、ヤリイカ来るかな?明日は来るかな?」と日々、堤防に通うゆとりというか間というか、なんかそこに人生のたおやかさと悲哀を感じちゃうんですよね(笑)
ヘミングウエイの「老人と海」ではないですが、大魚と格闘しているうちに、自然界とやりとりしているうちに・・・・そこに聖なるもの、神を感じてしまうとか・・・・・・・・?
私は無神論ですが、3・11東日本大震災を思うにつけ、海の神・山の神・地の神・火の神・水の神に、昔の人が脅威や尊敬をもって祈り、安寧を祈る祭りごとを日々の生活の中に持っていたことに納得してしまいます。日本人は「現世利益の信仰」で祖先の霊に祈りますよね(笑)「ご先祖様、私達がいつまでも健康で長生きできますように、儲かりますように見守ってね」と自分の現世での利益と結びつけて、祈るというよりはお願いするんですよね(笑)・・・・・・
最近の野球選手が引退する時の挨拶が「野球の神様に感謝します!」ですけども、ここに至った境地はどんなもんなのかなあ?と心を寄せて受け止めようとします(よけいなお世話ですけど)
インドのガンジス河で祈る人々を、日がな一日ガンガーで眺めていると、なんだか生と
死が混沌とした世界に自分の死生観が変わるような気がします。
不浄な死(病気など)で亡くなった子供や独身の人は、布で包まれて河に流され、500円を払える人はガンガーで組んだ木材の上で焼かれてから、灰と骨を河に流され、全国から巡礼して来て、死を待つ年寄りはそれを見つめつつ専用施設でその時まで待っているのです。
祈りのための花束を売っているそばを、戸板に乗った遺体が列をなしてガンガーに運ばれ、髪を洗い、食器を洗い、洗濯をしているそばで、沐浴しているんですから・・・・・まさにカオス。
超がつく俗人である私でも、明日のことはわかりませんが、残るところ20年?少しでもていねいな生き方をしなければなりませんね。
織田信長の「人間50年、夢まぼろしの・・・・・」といういさぎよさと無常感はすごいなあと思います。
考えてみれば、80年を生きたとしても、睡眠8時間、仕事8時間、生命活動のための雑用4時間(?)を引いたり、まあ単純に三分の一にしても24年しかないんですよねえ!アオリイカの寿命はわずか1年!(笑)・・・・・なんだかヤリイカから死生観までホイホイ話がぶっ飛んじゃいましたが(毎度の事)悪しからず。
東京都知事選が下世話な現実の世界に引き戻してくれちゃいますよ!ネガティブキャンペーンは止めて貰って、ハートを揺さぶるソウルのような演説はできないものかしら?
私は、脳が揺れるジャズが好きなんです。ビルエバンスでも聞きながら、もう決めている候補者一覧でも眺めます(くそっ!)
本日の水温は16度です。