2012.11.28 水曜日 釣りと自然環境との折り合い
本日は晴天。入港地も元町港です。平日にもかかわらず、島外からの釣り人もちらほら見えています。
2週連続で東磯に入ったお客さんは、先週の方が良かったとのこと。(先週はニコニコ顔でしたあ)
さっき店に来た若者が購入したものは、生餌のアオリ仕掛けとユミズノでした。「アオリと青物の両方狙い?」と私が聞くと「二兎を追うものは・・・」ですよねーと返して来ました(笑)
ここのところ波浮港から岡田港に出張釣りに行っていた方も「今から行くの?」と言ったら「いや、もう帰るの。釣れなくて寒くて。最近は元町港の方がいいんじゃない?」と。岡田港も鯵からムツへと移行してるのかな?少しは岡田港も静かになるのかも。
■鉄のおもり
年配の釣り人はこれから、ブダイ釣りに入ります。
磯でやるようなモクと長い島ウキを使った釣り方ではなく、かにエサを使い、置き竿でやるぶっこみ釣りです。堤防で結構釣れます。リタイヤして釣り三昧の年配釣り人は年間200匹は釣ったとか!
大島ではこのブダイを刺身やべっこう漬けはもとより、開いて塩干しして(1枚1500円~1800円!)保存食としても食べます。煮付けも美味しいです。昔は、この煮こごりもよく食べました。
石鯛釣りやブダイ釣りのようなぶっこみ釣りは、15号~50号の小田原おもり(六角おもり)を使い、捨て糸・捨ておもりをする時があります。
鉛については、様々な意見・論・事例がありますが、釣りという人間の行為と自然環境と丸市特注の鉄のおもりの折り合いを少しでもつけるものとして、うちでは鉄おもりを販売しています。鋳物の街の川口の鋳物工場に作ってもらっています。いくらにもならないとは思うのですが、本業ではないのに注文に応じてもらっています。
日活映画「キューポラのある街」(1961年、吉永小百合主演)は有名ですよね。鉄の溶鉱炉のことをキューポラと言うのだそうです。価格的には、鉛よりも鉄のほうが高かったのですが、中国オリンピックが終わり中国の鉄買占めがなくなってからは、うちでの販売価格も鉛と同じにすることができました。小さいサイズのおもりは、勘弁してくださいということで、鉄にはなっていませんが。
一度、このブダイを釣って食べてみて下さい。