■POLICY
当店は、
Let's enjoy our lifestyle on OHSHIMA!
をモットーとし、大島での磯釣りを楽しむお客様のお手伝いを通して、お客様に快適なFishing Lifeを堪能していただくことを願い、日々営業をしている釣具店です。
お客様の快適なFishing Lifeのため、当店が少しでもお役に立てたなら幸いに存じます。
店主 拝

2012.10.10 水曜日 釣り餌から見える日本とアジアの関係


連休の3日間を過ぎても、風が止みませんでした。夜になって、少しは静かになって来ました。
連休中の釣果は、上物はコッパで、夜の底物の方が、やりとりを楽しめたようです。
低気圧は、東に去りましたが、次の台風の動向が気になるところです。

■オキアミとアジア人労働者
この前の、宮城県沖の三重漁船の衝突事故で、アジアからの若い研修生が、遭難・行方不明になっているとか。カツオの一本釣りの技術を、学びたいと。日本の漁業就業者不足とあいまって、ニーズが合致したのでしょうが、このような現実に心が痛みます。

私たちが使っている、オキアミも、月給1万円に命をかけている、アジア・中東の人たちの船上での労働によって、もたらされているものです。
韓国人船長は、年収1000万。船員の、インドネシア・イラン・インド・バングラディッシュ・フィリピン・イラク等々、8カ国以上の人達が1万円です。食事時は、キムチ・カリーなど、各国の料理が並ぶそうです。
この方たちの労力によってもたらされたオキアミを、粒が小さいの・色が悪いの・高いのと言って、使っているわけです。
今年は、取れ高が極端に少ないのですが、毎年の値動きにも動ぜずに、この10年は、値上げしませんでした。
今年は、まだ迷っています。かなり値が上がっているからです。

■3.11とアミコマセ

昨年の3・11で、アミコマセの冷凍庫が流され、2~3年は再起不能と言われていましたが、思ったより早く、当座の中国産から国産のアミコマセに復活できました。これは、執念かなと思います。中国産は、ゴミが混在し、価格も国産並みでした。売る方も気が引けました。

東北の方たちの復興への努力に、頭が下がります。感謝です。
アジアの青年達が、学ぼうとする一本釣りのほうが、底網よりも、魚の活きが違い、価格が違うからなのでしょうか? 仕送りにあけくれ、漁業技術を学ぼうという意欲を持った青年達の無念を思うと・・・・・・・・。

大島にも、インドネシアから、土木作業に来ている方達がいます。何年も前からの顔見知りです。皆さん、休日には、釣りを楽しんでいます
たまに、里帰りする時に、日本産のリールや竿を買って行くのですが、「これは、日本の技術指導とは言え、インドネシア産だよ。いいの?」と言うと、「大丈夫。もちがいいから。高くても絶対だ。」と。「これで、沖に出て、漁をするんだ。」・・・・・と。

なんか、皆さん、けなげなんですよねー。帰ってきた時の顔を見ると、ホットします。