釣り場紹介⑩ 市兵衛
島東側、人気の釣り場
底物・上物を問わず結果を出せる釣り場。8kgマダイの実績あり。
市兵衛は海に、二等辺三角形の形をした岩場が突き出た釣り場となっている。
そのため、先端の釣り座からの釣りが主流となるが、先端に出るには細心の注意が必要となるので、できれば複数での釣行が望ましい。
ここも、島東側の人気の釣り場である。
人気のターゲットのひとつは、遠投してのイシダイやブダイ釣り、イサキのカゴ釣りなど。
もうひとつは、メジナなどの上物を狙うフカセ釣りである。
ただし、先端だけに一番潮の影響を受けやすく波を被りやすいので、釣行にあたっては波の情況に充分注意をはらう必要がある。
また、先端での釣りができなくても市兵衛は広いので、岩場の根元のほうでも4人ぐらいまでならば釣りをすることができるので心配はない。
これはあくまでも私の経験だが、先端が波を被って入ることができないぐらいに荒れているときのほうが、むしろメジナ釣りには適している気がする。
実際に私が市兵衛でメジナ(クチブト・オナガ共に)の良型を数釣りする日は、ナライの風が吹いてそこそこの波っ気がある日のことが多い。
また、島西側が冬の季節風で荒れていて市兵衛に入る日は、どちらかといえば夜釣りに分がある。
私が一番驚いたのは、日中からフカセ釣りでメジナを狙っていてまったく釣れなくて、そのまま夜釣りに入った日のことだ。
ここでは、岩場の根元で釣る場合、意識としては先端に向けて流していく形での釣りになるのだが、この日は夜釣りになってもまったく中りがなかった。
あきらめかけていたときに、何気なくダメモトで岩場の根元のゴロタのほうに仕掛けを投入してみたのだが、何とこれが大当たりで立て続けに45cmオーバーのクチブトを4尾釣り上げることができた。
サラシも何も無いときだったので、これには驚かされた。
この結果は、夜釣りならではのことではないかと考えている。
いずれにせよ市兵衛は、底物・上物を問わずに結果を出せる釣り場であることは間違いはない。
8kgのマダイの実績もあるので、大きな夢を抱いて釣行に臨んでみてください。
市兵衛に至る道と釣り場風景